こんにちは。吉祥寺メックス鍼灸院の佐藤です。
第73回日本良導絡自律神経学会学術大会(名古屋大会)に参加・一般口演の発表を行ってきました。
年に1回の学術大会なので、全国で良導絡治療を行っている医師・鍼灸師、また良導絡に関心のある学生や鍼灸師が集まります。
学術大会は全国の先生がたとの交流や新しい知識・知見を得る貴重な場です。
今大会では大会テーマがホルモン作用で、大会会長のウイスコンシン医科大学名誉教授の髙橋先生による「視床下部オキシトシンと統合医療」の講演を拝聴してきました。
ざっくりとまとめると、ヨガや太極拳、禅や瞑想などを行うことでオキシトシンの分泌がなされるという内容と鍼治療でも別作用の機序でオキシトシンの分泌が促進されるということでした。
では、オキシトシンの分泌がなされると何がいいのか?
オキシトシンには抗ストレス作用があると言われており、ストレスがトリガーとなって起きる疾患…具体的には不眠やうつ病などに効くということですね。
鍼灸治療の効果として
- 自律神経調整作用
- 抗ストレス作用
- 鎮痛作用
を挙げられており、自分自身で行うヨガ・太極拳・瞑想などの作用経路が違うということを改めて整理され、興味深く拝聴させていただきました。
鍼灸治療が様々な疾患に効くのは作用機序も様々あるからこそなのだということを改めて確認いたしました。
また、更年期障害や不妊症などに対する陰部神経刺鍼などの実践的な講義もあり、大変勉強になりました。